がっちりマンデーでも取材を受けた石川印刷の「Fのさかな」の凄さ

画像:Fのさかなとは?/FのさかなWEBより

前回取り上げた「美術出版社の民事再生法とは裏腹に驚異的に頑張っている出版社を紹介」で、がっちりマンデーでも取材を受けた石川印刷の「Fのさかな」を今回は紹介したいと思います。

帝国データバンクの大型倒産速報として、「美術手帖(BT)」で有名な株式会社美術出版社が民事再生法の適用を申請したとのニュースで皆さんが驚きの...

一時は印刷機を休ませる状態まで行っていた石川印刷が、この「Fのさかな」で起死回生のように這い上がり、ものすごい展開をしている背景を探って、印刷機を休ませる所まで追い込まれた状況から今に至ることが出来た背景事情を見てみたいと思います。

印刷機を休ませる

これは出版会社にとっては廃業に追い込まれる事態といっても過言ではありません。
印刷してなんぼの世界で、印刷することで成り立つ仕事なのに、それが出来ないということは収入源がない事態になることを意味するからです。

普通なら、販路拡大を模索するでしょう。
今ある取引先にお願いして部数を伸ばしてもらったり、新規顧客開拓をして新たに印刷業務を増やしたり、です。
当然そういうことをしたと思いますが、ここまで追い込まれるということ自体、それらはほとんど見込みのないものであったと推察出来ます。
というのも、それが可能ならば、こういう事態に追い込まれずに済んだはずだからです。

インターネットの発達

インターネットが発達し、ブロードバンドが当たり前となり、多くの人がパソコンやタブレットやスマホを操る現在では、折込チラシやタウン誌に「数撃ちゃ当たる」戦法で挑むよりも、コストを最小限に抑え、そして効率的にターゲットを絞って宣伝する方が断然経済的であり効果も高いです。

そういったこと(ノウハウ)は既に「知ってる人にしか出来ない」わけではなく、またその為のインフラも整い、コストもさほどかかりません。

このような「社会的な事情」が拍車をかけ、美術出版社もこのような自体に陥ったと思うし、石川印刷も危機に直面したのは否定出来ないでしょう。

オリジナルとニッチに訴える

石川印刷が目指したのは、その休ませている間に何か出来ないかということで、上記販路拡大以外に「自ら足を運んで何か記事を書いてそれを出版出来ないか?」ということです。
当然印刷業務をして来た会社なのでDTPのノウハウは豊富であり、問題は、「記事」そのものです。

既存顧客・新規顧客開拓だけに縛られず、自らが何かを出版し、部数を伸ばして読者を広げる道を模索したということですね。
しかしそういうことは何も石川印刷だけが考えられたわけではなく、他の同業他社も考えたことでしょう。

しかし石川印刷がここまで躍進出来たのは、「記事」そのものに注力し、コンテンツ力で勝負したということです。
昔から「コンテンツ・イズ・キング」と言われているのはこういう所ですね。

釣りという、国民大多数が圧倒的にやっているわけではないにしても、それなりに趣味や愛好家がいる状況で、絶対はあり得ませんがこれからも釣り人口は極端に減ることはないことを前提に、多くの釣り雑誌が休刊や廃刊を決定する中で、これでもかとオリジナル性と「ここ(Fのさかな)にしかない!」というニッチ性をふんだんに織り交ぜて、この企画は見事結実し、大フィーバーとなったわけです。
石川印刷のサイトでは、このように紹介されています。

『Fのさかな』は、能登からさかな文化を発信するフリーペーパーです。私たちが印刷業を通してお世話になっている能登のためにお役に立ちたい。能登らしさとは何かを考えたとき、やはり魚と縁が深い場所なので、魚をテーマにした情報誌を2006年に創刊しました。三方を海に囲まれた能登半島には、大小あわせて70余りの漁港があります。能登は古来より、海から大いなる恵みをいただいてきました。それが「さかな」です。 能登では、生命の源であるさかなを大切にする「さかな文化」が発展してきました。季節ごとのさかなを取り上げ、生態や特徴、うんちくや食べ方などさまざまな角度から取材、編集しています。『Fのさかな』では、食育・暮らし・自然・文化などを織り交ぜながら、能登からさかな文化を発信しています。

釣りをする人にとって、どこでも手に入れられる情報とここでしか手に入れられない情報を織り交ぜつつ、はじめての人にも親しみやすく、通の人にも受けやすいマニアックさを兼ね備え、大絶賛されて「日本タウン誌・フリーパーパー大賞2014」でグルメコンテンツ部門最優秀賞を受賞するに至りました。

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そしてがっちりマンデー!!でも取材を受けたのです。

メディア戦略

Facebookなどのソーシャルメディア展開だけでなく、アンケート回答でFのさかな最新号プレゼントといった企画、石川ということで能登のオイシイ魚介類を販売する「Fのさかな通販」、「Fのさかな本舗ヤフー店」を開店させてTポイントと連携させたり、スタッフブログや能登の食文化、歴史、地域にある逸品や風景を紹介するなど、様々なメディアを通じて販路拡大だけでなく文化振興にも力を入れています。

そういったことも手伝って、今では広告出稿をお願いしたいという声も多数寄せられるようになり、まさに立ち位置が逆転したかのような成長を成し遂げました。

既にあるノウハウを活かしつつ、コンテンツ力と企画力で、全く業種を変えなくてもここまで躍進出来るのは本当に凄いですよね!

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